吹矢工房

2018年1月31日 (水)

マークシート得点票を使った集計作業

昨年より使用していますマークシート得点票ですが、これを使う事によって具体的にどういう集計作業となるのか、紹介したいと思います。なお大会での使用を想定して、50レーンの大会で一組50枚の得点票の処理所要時間を計測しました。併せてご覧下さい。

得点票はA5サイズの一般的な前半3R分を記入するものを用意しました。
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得点票のスキャンは連続スキャンが出来るこの様なシートフィードスキャナを使用します。メーカーはこのPFU他、EPSON、CANONなどが汎用製品を出しています。
Ix500
現在手持ちのスキャナは古い物(2010年製)で、しかもモバイルの小型機なのでスキャン能力はA4両面カラー6枚/分と通常の現行品の約1/4ですが、一応目安にはなろうかと思います。このスキャナを使って得点票をJPEGファイルにします。
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一連の作業を動画に纏めましたので御覧下さい。なおこの埋め込み画面では現在全画面表示に切り替えられません。全画面表示で御覧になる場合はお手数ですが、画面左上の表題「マークシート得点票の集計」をクリックして、YouTube画面上で全画面表示を選択の上御覧下さい。

得点票がA5なのでサイズ的に丁度A4の倍のスキャン速度となりました。現行品は大体どのメーカーもA4 25枚/分以上なので、A5だと同様に倍の50枚/分以上の能力があると考えます。PCでの読取り処理に要した時間は24秒でした。

この処理時間はPCのスペックで変わりますが、今回使用のノートPCは2012年製で、CPUはintel Core i5 3120M (ベンチマーク3815)、メモリーは8GBです。このPCは現行品より5世代前の代物で能力的には左程高いものではありません。もし現行品のハイスペックモデルだと10秒足らずで済むのではないでしょうか。

以上一連の作業時間を考えると、50レーンの大会で1組50枚を処理する想定では、スキャンに1分程度、PCソフトでの処理は1分以内なので計2分未満。それ以外にはスキャン前の、マークシートの記入チェック時間を3分程度プラスしても、全体で5~6分もあれば1回分の集計作業が出来ると思います。

この方式だと通常の得点票をキーボードで入力する方式と違って、検算とか確認作業が不要なので人員も1名で事足ります。シートフィードスキャナは必要ですが、これは新品だと例えば上記のScanSnap iX500で4万円前後(H30年1月現在)します。ただ大会の集計だけに使うのであれば、年間せいぜい1000枚程度のスキャン数なので中古品で十分です。またスキャナは古い物でもスペック的には現行品と値段ほどの差がありません。

ちなみに私の物は小型低スペックという事もあって、ヤフーオークションで3100円でした。この後継機は23000円(H30年1月現在)で、スペック的には6枚/分が9枚/分にアップしていますが、そこに20000円の価値を見るかというとそうは思えません。通常スペックのA4 20枚/分程度の物でも、中古品だと5~6000円から10000円以内で手に入ります。コスト的には状態の良い中古品を買われた方が良いと思います。

今回使用したソフトは以前に記事で紹介した「普通紙マークシート採点プログラムマーくん」ですが、この購入費は約10000円、それにスキャナが10000円としても20000円と非常に低コストで、この集計システムが構築できます。最近の大会は参加者が多く、地方大会でもレーン数が50を超える大会も開催されているようです。大きな大会を開催されている関係者の方は、集計作業の省力化に一度検討されたら如何でしょう。

2017年12月 3日 (日)

折り畳みコンテナを使った的台

的台は床から自立したものが一般的ですが、支部練習などに使用する自作の簡易的な物でも、数が多くなると結構嵩張りまた組み立てにも時間を要します。

もっと軽量で持ち運びが簡単、かつ組み立てが容易な物をと考えた時に、床から自立させる事を止め、どの会場でも汎用品としてある長机を脚台として、その上に設置する的台を考案しました。
長机の高さは一般的に70㎝なので、これを2段に重ねると残り20㎝を足せば規定高さの160㎝になります。そこで的を取り付ける台には折り畳みコンテナボックスを使用し、底にビス4本で的を取り付ける様にしました。これだと的を取り付けたまま折り畳めるので、運搬も楽だしコンテナ自体が元々重ねられるので、的とコンテナも別々にすればさらにコンパクトになります。
製作費用は1基当たり、コンテナが約1000円、ビスとナットで約500円、計1500円程度です。
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ミニ競技会での使用例
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今回の競技会が初使用でしたが、予想通りの使い勝手でした。矢が刺さる時や矢抜きの際も通常的台が動くことは有りません。
なお改善点としては、的高さの精度を考えてM5ビス4本で取り付け長穴も上下複数箇所設けましたが、もっと簡略化して、ビスのサイズはワンサイズ小さいM4で本数も中央部に上下2本とし、長穴も上下それぞれ1箇所で十分対応可能と感じました。

マークシートを使った得点票

12月3日に当地で30人余りでミニ競技会を開きました。この大会では得点票にマークシートを使用しましたが、恐らく吹矢の大会でマークシートを使用したのは本邦初の事だと思います。そこで今回の運用状況と今後の課題を報告したいと思います。

大会で使用する得点記入票は、大体次の様式の矢1本毎の得点を手書きで書き、ラウンドの計を手計算で記入するのが一般的です。
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ここで得点は7,5,3,1,0の5つの中から選ばれ、それ以外の記述はありません。常に5つの中から1つが選択されます。という事は1問5択のアンケートと同様で、一試合30本吹く結果は、データ的には30問の5択のアンケートの回答と同等です。この事に気づいたのがマークシートの使用を思いついたきっかけでした。

私は集計作業を担当していて、かねてより得点票回収後の検算、キーボードでの入力、その後の検算とPC処理など一連の作業の簡略化と、人為的なミスを防ぐにはどうしたら良いか常々考えていました。その時にやはりキーポイントになるのは入力作業で、ここで多くの時間とそして人為的なミスが発生します。

従ってここを改善しない事には集計作業全体の省力化、時間短縮はあり得ません。手書きの得点票をスキャナーで直接読み込み、ソフト的に処理する方法もあるでしょう。ただマークシートなら、試験の解答やアンケートに一般的に使われているので、汎用ソフトで低コストで出来るのではと思いました。そこで調べてみると安価で使用できるソフトが幾つかありました。その中で実際に試用したのが、つぎの2つです。

「らくらくマークシート」4,629円、「普通紙マークシート採点プログラムマーくん」9,772円、どちらも(同)PCソリューションヨシダ製です。両者の違いは前者が使用用途に近い既成のテンプレートを選び加工使用するのに対し、後者はテンプレートを使用せずにエディタでマークシートを自由に作成できる点です。どちらもシェアウェアソフトで機能限定で試用可能です。

「らくらくマークシート」を使用した例。なお購入するとオリジナルのテンプレートを製作してもらえるサービスがあります。
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「まーくん」使用例、今回はこちらを使用しました。
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実際の採点状況。
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次にこれをスキャナーで読み取り、「マーくん」で処理します。左側のマーク部オレンジ色で囲まれた部分をソフトが処理し表示しています。
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出力結果の一覧。赤枠で囲んだB015が当該得点票結果。全て正しい得点を出力しています。この出力範囲をコピーし、エクセルに貼り付けます。
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ここまでが通常のキーボード入力に該当する作業ですが、これまでに要する時間は例えば50レーン1組分である得点票50枚だと、前半3R分のキーボードでのデータ入力だと10分以上かかるのではないでしょうか。これがマークシート方式だとスキャナーの読み取りは最新機器では計算値ですが2分以内、「マーくん」での処理は実測で47秒でした。

またこれが6R分のデータだと、人力では単純に時間が倍かかりますが、スキャナーもソフトでの処理も3R分と全く時間が変わりません。この辺りも機械処理ならではです。今回は6レーンのミニ競技会でしたので、処理自体はあっという間でした。

規模は小さいものの一通り実際にやってみて、予測したことやそうでなかった事も色々分かり今後の参考になりました。

スキャナーやPCを使った処理の手順は何回も模擬データを使って確認したので、問題はないと分かっていましたが、採点時のマークを塗る作業が案外手間取り、競技時間が長くなるのではと心配しました。しかし実際は前半こそ全員初めての体験で不慣れな事もあり多少まごつきましたが、後半の3Rは通常の1R5分程度で進行し、特に遅延するという事もありませんでした。

マークの塗り方については、事前に参加予定者に得点票サンプルを送り、練習をしてもらいましたがまだまだ不十分でした。前半の得点票ではかなり記入ミスがあり、修正が必要でした。これについては回を重ね慣れて頂くしかないと考えます。事実後半では記入ミスは10分の1程度に減りました。

前半は修正テープが大活躍!
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なお得点票の大きさに関しては、記入式だと6Rでもハガキ大(A6)で作るのですが、マーク部の大きさを考慮して今回は倍のA5としました。それでも少し小さいという声があるので、今後はB5も検討したいと思います。

今回は試験的な意味合いの使用でしたが、回数を重ねて運用に慣れれば特に大規模の大会、或いは複数ゲームの大会で、この方式の本来の利点が生かされるのではないかと感じました。今週9日には県内でマークシートを使った80名規模の大会が開かれます。終了後また使用状況を報告したいと思います。

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